「お賽銭、これで合ってるのかな…?」というちょっと不安です。
ここでは、明治神宮の初詣で押さえておきたいお賽銭の作法と、混雑ならではの注意点を、わかりやすくお届けします。
明治神宮のお賽銭 基本の流れと作法
基本は「二拝二拍手一拝」の流れの最初にお賽銭を入れます
まずは基本の流れから一緒に確認しておきましょう。
明治神宮の参拝作法は、一般的な神社と同じく「二拝二拍手一拝(二礼二拍手一礼)」です。お賽銭が入るタイミングはこの一連の動きの“最初のほう”になります。
ざっくりとした流れはこんなイメージです。
参道を進み、賽銭箱(またはお賽銭用の網)の前へ進む
お賽銭を静かに入れる
可能であれば鈴を一度だけ静かに鳴らす(設置されている場合のみ)
深く二回礼をする(二拝)
手を合わせ、二回拍手を打つ(二拍手)
願いごとや感謝を心の中で伝える
最後にもう一度、深く礼をする(一拝)
ポイント① お賽銭は「投げる」ではなく「おさめる」イメージで
大混雑の本殿前では、どうしても遠くから投げたくなってしまうんですよね。
でも本来、お賽銭は神様へのお供えものです。できるだけ「そっと静かに入れる」つもりで、前へ進める範囲まで歩いてからおさめてください。
混雑期には通常の賽銭箱の代わりに「広い網やシート」のようなものが本殿前に設置されることがありますが、その場合でも同じで、網に向かって思いきり投げつけるのではなく、手元から静かに落とす感覚を意識してみてくださいね。
ポイント② 鈴は鳴らせない年もあります
明治神宮の初詣では安全確保や混雑緩和のため、鈴が取り外されていたり、鳴らせない状態になっていることもあります。その場合は、無理に鳴らそうとせず、そのままお賽銭→二拝二拍手一拝の流れでOKです。
絶対に投げつけない・長時間立ち止まらない(最重要)
三が日の明治神宮は、本当にたくさんの人で埋め尽くされます。普段の参拝とは勝手が違うところも多いので、ここからは「混雑しているからこそ、特に気をつけたいポイント」をまとめますね。
遠くから硬貨を思い切り投げると、周りの人に当たってしまう危険があります。賽銭用の網が遠くに見えていても、さっと前に進ける範囲で静かに入れるのが基本です。
お賽銭を入れたあとに「ゆっくり長くお祈りしたい」という気持ちもよくわかるのですが、後ろはずっと列が続いています。
二拝二拍手一拝を丁寧に行ったら、少し横にずれてからゆっくり心の中で振り返るようにすると、周りの方にも優しいですよ。
小銭は“事前に”用意しておくのが安心
本殿の前で、もみくちゃになりながら財布を開いて小銭を探すのは、かなり大変ですし危険でもあります。
参道を歩いているあいだに、小袋やポケットに小銭を準備しておく
財布は人混みの中で大きく開かない
この2つだけでも、スムーズさが全然違いますよ。
賽銭箱が「網」になっていても、気持ちは同じ
広い範囲に網が張られて、その上にお賽銭をおさめる形になることがありますが、本質は変わりません。
「お金を投げる」イベントではなく、「神様へ感謝と願いをお届けする」大切な行為であることを、心の中だけでもちょっと意識していただけたらうれしいです。
「ご縁」にこだわりすぎなくて大丈夫
よく「5円玉じゃないとだめ?」なんてお声もありますよね。もちろん語呂合わせを楽しむのは素敵なことですが、金額そのものに“良し悪し”はありません。
混雑の中で必死に5円玉だけを探すよりも、手元にある小銭を、感謝の気持ちと一緒におさめていただくほうが、ずっとスマートで素敵なお参りになりますよ。
お賽銭はいくらがいい?金額と縁起の考え方
「結局いくらくらいが“普通”なんですか」と聞かれることも多いので、よく聞く金額と語呂合わせを一覧にしてみますね。
| 金額 | よく言われる意味・語呂 | ひとことポイント |
| 5円 | ご縁がありますように | 一番よく知られた“縁起の良い硬貨”ですね。 |
| 10円 | 遠縁とも読めると言われがち | 気にする方は避けることもありますが、気にしなくても大丈夫です。 |
| 50円 | ご縁が重なる(穴があいていて見通しが良い) | 5円玉より見つけやすく、混雑時に使いやすいです。 |
| 100円 | ひゃくえん=「百のご縁」なんて捉え方も | 気持ちを少し多めに表したいときに選ばれがちです。 |
| お札 | 特別の願いや大きな感謝を込めて | きれいに折って静かにおさめるのがおすすめです。 |
とはいえ、いちばん大切なのはやっぱり「金額より心」なんです。
「今年も無事に過ごせますように」「今まで守っていただいたことへの感謝を伝えたい」といった気持ちをぎゅっと込めてお賽銭をおさめていただければ、金額が多いから偉い、少ないからダメということはまったくありません。
まとめ
最後に、お賽銭マナーのポイントをおさらいしておきますね。
明治神宮の参拝作法は「二拝二拍手一拝」で、お賽銭は拍手の前に静かにおさめる。
混雑時は「投げつけない」「長く立ち止まらない」が最重要マナー。
小銭は事前にポケットなどに用意しておくとスムーズで安心。
賽銭箱が網になっていても、神様への感謝と願いをお届けする気持ちは同じ。
金額に決まりはなく、いちばん大切なのは感謝の心です。
大勢の人が集まる明治神宮だからこそ、一人ひとりのちょっとした心がけが、全体の雰囲気をぐっと心地よくしてくれます。
2026年の初詣が、あなたにとって清々しくて、少し誇らしい気持ちになれる時間になりますように。お賽銭マナーをばっちり押さえて、どうぞ安心してお参りにいらしてくださいね。