この記事では、行政書士試験の記述式対策に焦点を当てています。
記述式の学習をいつから始め、どのような方法で進めていけば良いのか、具体的なアプローチとおすすめの学習ツールについて詳しく解説されています。
この記事を読むことで、記述式対策でつまずきがちなポイントを理解し、効率的な学習計画を立てられるでしょう。特に、これまで記述式の勉強方法に悩んでいた方や、これから本格的に学習を始める方にとって、役立つ情報が得られます。
行政書士記述式の重要性と攻略法
大前提として行政書士には落としてはいけない4つの重要科目というのがあります。
行政法の択一、民法の択一、基礎知識、そして記述式ということで、この4つです。
1個でも不得意がなものがあると、合格率というのがかなり低くなってしまいます。
行政書士は全部で300点満点ですが、記述はそのうち60点を占めます。
記述式が怖いのは、ちょっと油断すると60点中4点しか取れないとか、8点しか取れないとか、そういう壊滅的な打撃を受けることが多々あって、そうなると他のでも挽回できなくなるので、記述式は何としても得意にしておかないといけないです。
記述で30点以上とか取れればかなり合格に近づきますから、3、40点ぐらいを目指して記述式は早めに勉強することをオススメします。
記述式勉強の開始時期と学習方法
まず記述式の勉強を始める時期ですが、これは民法や行政法の択一とかを1周一通り勉強した後です。
この時に行政法の記述式に関して、一度は学習された方が良いです。
点数足りなくなる原因の1つが、記述式を始めるのが9月とか10月とか、そこから記述式を始めて、結果的に全然点が伸びなかったというケースです。
勉強が遅れる原因は、行政法の択一とか民法の択一がある程度得意になってから記述を始めようというので、記述を後回しにするのですが、なかなか上の2つも得意点が全然上がってなくなり、記述式に取りかかれないというものです。
10月から記述式をちょっと始めて、全く点数が上がらず、記述式で5点ぐらいしか取れなくて不合格というような状況になります。
記述式は1ヶ月ちょっと勉強しただけで点が伸びるような分野ではありません。9月とか10月から始めてしまうと間に合わない可能性があります。
なので記述式の勉強を始める時期は、基礎が1周終わった後すぐに始めましょう。
もちろん基礎1周しかしてないので、記述の勉強を始めてもスラスラ書けるとか、そんなことは絶対ありえません。
ですので全然書けなくても間違ってもオッケーです。とにかく記述の雰囲気を知るためにも一旦やり始めるということですね。
行政法と民法を両方やるのが良いとは思うのですが、最低でも行政法だけでも初めに記述式の講義を受けておくと、今後の予定が立てやすくなりますす。
基礎が1周終わった段階で行政法の記述式を一通り聞いてみるということですね。
基礎が2周3周とか回り始めたら行政法の2回目、民法の1回目、記述も1回勉強したただけですぐにかけるわけないですから、何周もする覚悟で最初の1周は早めに始めるということです。
以上が記述式を始める時期ということで、択一が不十分だからという理由で記述式の勉強を後回しにしないということです。
記述式勉強方法のポイント
記述式の勉強方法ですが、記述式の勉強で重要なのは、全分野を満遍なくやるという網羅性です。
この意識で記述を勉強してください。
やりがちな失敗として局部的な、ヤマを張って問題を解くやり方です。こういうのは不合格になる人の典型的なミスです。
そういう人たちは、各予備校の模試の記述問題を集め始めたり、模範問題集の記述問題をヤマを張るように集めたりします。
あとは直前期になると記述予想問題対策の動画がアップされ始めるんですけれども、それは模試の問題集めてるのと何ら変わんない行為なんで、ヤマを張るに等しいです。
ヤマ張りをするんじゃなくて満遍なく、早い段階で全部潰した方が良いです。
では満遍なくどう潰すかっていうと、まず過去問です。
行政法と民法の記述式の過去問何十問かあると思うんですが、これを数問やるだけじゃ全然不十分で、これを全部潰すということです。新作問題とかそういうのをやり始めるのは過去問完璧になった後じゃないとだめです。
なぜ過去問が重要なのかと言うと、過去問を丁寧に分析することによってその形式に慣れたり、試験委員の出題意図や出題傾向というのが分かるようになるからです。
また行政書士試験では過去問の類題みたいなのが繰り返し出されることもあって、そういうラッキー問題は確実に取っておきたいので、過去問はもう全部潰しておかなきゃいけないです。
記述式と択一の問題というのは、一方がマークシートで一方がペンで書くという違いはありますが、理解するべき内容や、整理しなければならない内容というのが被っています。
記述の過去問を試験委員が重要だと思っている部分、それは択一でもその周辺が聞かれやすいです。
択一を得意にする上でも記述の過去問というのは全問題分析しないとだめですよというとことです。
まずは全ての過去問を徹底的に分析してください!
まとめ
- 行政書士試験の記述式は、配点が高い重要科目であり、早期の対策開始が不可欠。
- 基礎学習1周後、行政法の記述式講義から始めることで、全体の傾向を掴み、今後の学習計画を立てやすくなります。
- 記述式の勉強は、全分野を網羅的に学習することが重要であり、過去問の徹底的な分析が最優先事項です。
- 模試の問題集めや予想動画に頼るよりも、過去問と新作問題を繰り返し解き込むことで、着実に実力を向上させられます。
記述式は配点が高いのに、後回しにしがちな科目だと感じます。
早めに基礎を固めて記述に取りかかることで、本番で焦らずに対応できると思います。
ヤマを張るのではなく、地道に過去問をやり込んで網羅的に知識を定着させることが、合格への近道だと改めて思います。