行政書士試験に4度挑んで掴んだ合格!挫折を乗り越えたリアルな勉強法と秘策

この記事では、行政書士試験に合格するまでに実践した勉強方法と使用した教材についてお話しします。

特にどのようにモチベーションを維持し、諦めずに挑戦し続けたのか、その経験をお伝えできればと思います。これから行政書士試験を目指す方、あるいは再挑戦を考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

使用教材について

「行政書士試験合格道場」というサイトを最大限に活用しました。

このサイトの過去問は、昭和62年から用意されており、その網羅性に非常に驚きました。都度、法改正にも対応してくれるので、安心して利用できます。運営の方々の苦労を考えると、本当に頭が下がります。

練習問題は1,573問もあり、非常に充実しています。練習問題の利用には有料会員登録が必要ですが、過去問は無料で使える範囲があるようなので、ぜひ一度試してみてほしいです。

この練習問題や過去問をやってみて驚くのは、その解説の分かりやすさです。

法律は初学者で、中学時代に憲法を少し学んだ程度の知識しかなかったのですが、とにかく分かりやすいと感じました。解説はポイントが絞られていて、回りくどい言い回しがなく、この問題についての解説はこれ、例外はこれ、といったように非常に簡潔です。

合格体験記では記述式の問題についても触れています。私の年はちょうど嫡出否認の問題が記述式で出題され、道場の練習問題に記述式の練習問題があったおかげで、試験時に書くことができました。

次にテキストですが、道場さんが出版しているものを使用しました。ただ、道場さんに確認したところ、2019年にテキスト内容の更新を止めてしまったため、民法改正には対応していないそうです。

テキスト自体は完売していますが、他の予備校さんでもテキストを販売しているので、本屋さんで中身を見て、自分に合いそうなものを選んでほしいです。

ちなみに今は、「一問一答」という機能が実装されており、非常に好評だと教えてくれました。これから受験される方はぜひ使ってみてほしいです。

3番目に使ったのは市販の模試です。これは自分の好みに合わせて、適度な範囲でやっていました。

勉強方法

勉強方法は、実際に4回受験しているので、法律に詳しいと言えるわけではないかもしれません。

勉強方法というよりも、むしろモチベーションの維持が重要だと感じています。

正直な話、最初の2回はほとんど勉強していませんでした。

1回目は試験の5日前に、その時勤めていたパチンコ屋さんで「試験なので」と言って行政書士試験を受けに行きましたが、これはもう勉強していないのと同じようなものです。試験会場が早稲田大学だったのですが、「早稲田大学にいる自分、すごい!」と勝手に思っていました。その年は当然落ちました。

その後2回目も同様で、よく覚えていませんが、不合格でした。

試験は年に1回しかありません。毎年、年を重ねていくことに焦りを覚え、3回目からは「マジで受かってやろう」と本気で思うようになりました。

私はインプットが嫌いなので、読んだりして頭に入れるよりも、とにかくアウトプット、つまり問題を解きまくるという方法で勉強しました。模試も受けつつ、ひたすら問題を解いていきました。

平成26年の試験は難しい年で、通常180点合格のところ、166点に合格点が下がりました。それでも及ばなかったので不合格でしたが、それでも意気消沈することなく、そこからさらにガソリンを注ぎ込むように、もっと気合を入れて勉強しました。

次の年の試験では、夏頃から地道にアウトプットや練習問題をこなし、年末頃からはさらに模試をメインに週1回はやるようにしていました。家でやる時は実際の試験と同じように1時から4時までと時間を決めて、自宅以外にも予備校が行っている会場でも受けるようにしました。

その年で無事合格できました。

モチベーションの維持について

最終的に私を動かしたのは、「何でもいいから、早く、若くして社長、事業主になりたかったので、絶対に受かろう」という強い気持ちでした。

あとは「絶対合格するまでは諦めない」と決めていました。行政書士や民法など、今思えば分からないこともないのですが、行政法などを中途半端に勉強して、「一体いつその知識を使うんだろう?」と思うと、無駄に時間を使って得た知識を無駄にしたくないという気持ちが強くありました。

合格後には「友達と遊びに行こう」といったご褒美も設定していました。

今振り返ってみると、インプットが嫌いだったり、とりあえずやってみないと分からないという私の行動スタイルが、この勉強方法とすごくマッチしていたのだと感じます。

気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、私は行政書士の六法を持っていましたが、1年目は全く使っていませんでした。ぶっちゃけ、ほとんど使っていません。条文とかも見ていませんでした。

今となっては条文は調べるし、条文を読むためにも六法は使っておいた方が良かったなと思っています。実際に勉強していた時は、テキストの端に載っている行政手続法第何条といったようなものしか見ていませんでした。

何回か受けていると、だいたい分かってくるものです。こういう言い回しの答えはこうだ、といった法則のようなものが。

理屈も分かるようにはしているのですが、問題を解き続けることで、だんだん試験の傾向に慣れていくのだと思います。

一番面白かったのは、3回目、4回目になってくると、試験会場に行くと机に受験番号が載っていて「それを剥がして持って帰ってください」という指示があるのですが、初めての時は「そうなんだ、こうやって剥がして持って帰るんだ」と思うものが、2回、3回目になるともう普通に「こんなもんか」とパパッと持って帰るようになることです。そういう手順も分かってくるので、周りの人を見て「この人2回目かな」とか「多分1回目じゃないな」とか勝手に思ったり、だんだん試験に慣れていくのを覚えています。

まとめ

  • 行政書士試験合格にはモチベーション維持が重要
  • 過去問や練習問題を徹底的に解くアウトプット重視の勉強法
  • **「行政書士試験合格道場」**の分かりやすい解説と充実した問題が学習をサポート
  • 本番を想定した模試の活用と自宅以外での実践が有効
  • 諦めない強い気持ちと合格後のご褒美設定で乗り切る

私は4年間という月日を費やして合格に至ったので、この勉強方法が一番良いとは思っていません。

勉強方法に絶対的な「これだ」というものはないかもしれませんが、個人的にはひたすらやるという、その努力の方法を間違えなければ、一番はモチベーションの維持が大事だと思いました。

本当は予備校に通った方が良いと思います。試験では心の中で読めればいいのですが、いざ実際に声に出して読むとなると、読めない漢字などもあり、恥ずかしい思いをすることもあるかもしれません。

当時はやっていませんでしたが、今はTwitterなどで受験生アカウントも多いので、独学であれば同じ境遇の人と繋がってモチベーションを維持するのも良い方法だと思います。ただし、Twitterにハマりすぎて勉強がおろそかにならないよう注意が必要です。